ひいおじいさんの自叙伝
先日、実家に行ったとき、母方のひいおじいさんの自叙伝があることが話に出た。
そんなことは全然知らなかったので、さっそく借りてきた。
おもしろすぎて旧漢字の文章と闘いながら即読み切ってしまった。
一番のおもしろさは、ノンフィクションの小説のように読みながら、主人公はワタシの“ひいおじいさん”だってこと。
これは全く初めての経験。
ひいおじいさんが自叙伝なんてものを残してくれていたことに、ただただ感謝。
104歳まで生きたひいおばあさん(この“ひいおじいさん”の奥さん)の娘が書いた「母のことの手記」という本もあって、これは以前読んだこともある(小学生のワタシも「ひいおばあさん」についての文章を書いている)のだけれど、やっぱり本人が書いている文章を読む機会にめぐまれたことは、すごくワタシには大きかった。
身内としての贔屓目は多めに見ていただくとして、それをさっ引いたとしてもこの“ひいおじいさん”、おもしろすぎ。
生活のため、子供(ひいおじいさん)の稼ぎをアテにしていた父親のもとから家出して東京に出てきたのが14歳。勉学を志したもののお金はなく、人力車をひく仕事などをする。
交友関係からキリスト教に興味を持ち、英語を学び、家庭教師的な仕事をして大学へ。その後勉学心は海外に向けられ、交通費の借金をしてアメリカはニューヨークの神学校に奨学金制度で留学。この時、明治24年(1891年)、ひいおじいさん満21歳の時。
この当時は神学に身を投じようとしていたようだったひいおじいさん、しかしキリスト教の派閥争い(カトリックとプロテスタント)に閉口して、今度は医学の道に方向転換。アメリカからドイツに渡る。医師免許取得後、ヨーロッパ各地をまわり、帰国。
横浜・東京で開業医をするものの経営的にうまくいかず、そんな折りに話のあった外資系保険会社の医長となる。
その後外資系保険会社の撤退を機に、自分で保険会社を設立。
数年後、会社が融資を受けるには、自分で銀行を持っていた方が得策と、銀行を買収。
でも結局、銀行業からは手を引く決意をし、保険会社についても「戦争が多いご時世、長期保証をする保険会社は小規模では無理」と、自分の持ち株を大手財閥に売却。
その後は保険会社関係の相談役などに所属。
この間、最初の留学から再三アメリカ、ヨーロッパ、ロシアなどに渡り、戦争における経済の影響や各分野における情報を自分の足で稼ぎに行っていたらしい。そしてだんだんと「以前より各国における日本人の印象が悪くなってきた」「日本とアメリカが戦争をいずれする、という人が多い」など、歴史的に興味深い表記も多くあった。
自叙伝はひいおじいさん65歳、昭和10年(1935年)8月25日に発行されている。(なんと、印刷所の表記は、大日本印刷株式会社!)
第二次世界大戦のちょっと前。
ひいおじいさんがいくつで亡くなったのかは今の時点では聞いていないのだけれど、昭和10年生まれの母がひいおじいさんの記憶を強烈に持っているので(孫の中で一番気に入られていて、いつも“お供”をさせられていたらしい。母はこれがイヤで=おじいさん(ワタシにとってのひいおじいさん)が大嫌いだったそう)、なので、終戦前後までは生きていたのかな?
要約が下手すぎ…(^^;
まぁ、一言で言うと、明治、大正時代に奮闘した自分の祖先をきっかけに、「国際社会」「戦争」「会社経営」「人のつながり」「ルーツ」などについて、あれこれ考えさせられた本だったわけです。
ワタシのおじいさん(母親の父親)は、これまた一般的じゃない人生だった人だと聞いているので(母親が15歳の時に亡くなっているのでワタシは直接的には知らない)、ひいおじいさんの自叙伝を読んで、さらに興味津々。
ひいおじいさんの自叙伝にこんな一節があった。
「後世子孫中研究心あるもの生ぜば、兄弟姉妹の骨格及性質の相違は、此法則に関係するものと認識することあらん。」
これは、自分は母親に似て背が大きいわけではないが、息子は父に似て大きい。これは隔世遺伝だ!ということを書いているのだけれど、全体の中で子孫に言葉を残したいと思うひいおじいさんの気持ちがひしひしと感じられた。
さて、研究心あるものはココにいるけれど、ひいおじいさんの自叙伝を読んでしまったワタシは、この先どうするべきだろう?


いや〜、面白そうですね!今度機会があったら、ぜひ読ませてください。こういうのって、イイですよね。自分のルーツを辿る「旅」ですよね・・・、あー羨ましいです。
ワタクシの母方は江戸時代は武士→大正時代が全盛期→敗戦で極貧に・・・といった歴史があるようですが、ばあちゃんから小さい頃にさわりを聞いただけなんで何も知らないに等しいんです。ほとんどの人がそうだと思うけど。。。 あー、もっといろいろ聞いておくんだったなぁ。
こういうのを辿っていくのって楽しいですよね。
Posted by じゃんぼ at 2007年5月15日 01:25 | 返信
>じゃんぼさん
へたくそな長い文章に共感してくれてありがとう!
ルーツに対する興味って不思議だよね。
小さい頃はそういう話を聞いても全然興味がなかったのに、ある時突然気になり出す。
「おばあちゃんが生きているうちに、もっと聞いておくんだったなぁ」ってこと、ワタシもいっぱいあります。
じゃんぼさんの使命は“将来の子孫”のためにルーツをつなげること!? おばあちゃん亡き後は、おかあさんにじっくり聞いてみて! 何かのヒントがあるかも。
ワタシもちょっとがんばって自分のルーツ、研究してみようと思います。
Posted by チャイまま at 2007年5月17日 05:18 | 返信
おもしろ〜い!!
ひいじいさん♪
会いたいね。
一緒にお酒を飲んで、話しを聞かせてもらいたいね。
一晩では足りないから、体がもたないね。
いや〜
ワクワクしてきたよ。
ボウ〜とはしてられないいね。
あたしら、まだまだ若すぎる〜
Posted by ちゃ〜ちゃん at 2007年5月18日 15:50 | 返信